歯が痛い、しみる原因
虫歯

よくある痛みの症状
熱いものや冷たいものを口に入れると歯がしみ、数十秒~数分ほど痛みが続きます。 また、歯を叩くと、響くような鋭い痛みを感じるのも特徴です。
対策法
できるだけ早く、歯医者を受診してください。 初期段階であれば1回の治療で完治しますが、進行すればするほど、多くの治療回数が必要となります。
知覚過敏

よくある痛みの症状
熱いものや冷たいものを口に入れると歯がしみ、痛みは10秒程度で収まります。 また、歯を叩いても痛みはありません。
対策法
以下のような対策があります。 ご自身に合った方法を選んでください。
- ●コーティング剤や知覚過敏用の歯磨き粉を使用し、象牙質をカバーする
- ●マウスピースを使用して歯ぎしりを防止し、エナメル質の摩耗を防ぐ
- ●歯や詰め物を削って噛み合わせを調整し、歯にかかる負担を平準化する
また、次に説明する「歯周病」が知覚過敏の原因となっているケースもあります。 歯周病の症状がある場合には、まず歯周病の治療を優先してください。
歯周病

よくある痛みの症状
初期の段階では痛みはありませんが、口臭や出血などが発生します。 歯と歯茎のスキマに歯周病菌が入り込んで歯周組織を破壊することで発症し、症状が進行すると痛みが出てきます。
長期間放置していると、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
対策法
できるだけ早期に、以下3ステップの対策を実行してください。 早めに対策することで、症状の進行を抑えられます。
- 【ステップ1】フッ素配合の歯磨き粉を使って、1日2~3回ほど歯磨きする
- 【ステップ2】フロスを使って、歯ブラシでは取れない汚れを取る
- 【ステップ3】定期的に歯科医に通い、メンテナンスを受ける
親知らず(智歯周囲炎)

よくある痛みの症状
「智歯」とは、親知らずの別名です。 腫れを伴って痛みが起こり、症状は体調によって強まったり弱まったりします。 炎症がひどい場合には、口が開きにくくなることもあります。
対策法
痛みの原因となっている歯を抜いた方がよい場合と、抜かなくてもよい場合の2パターンがあります。
【抜いた方がよい場合】
- 親知らずや親知らず手前の歯が虫歯になった場合
- 親知らずが横向きに生えており、隣の歯に影響する場合
- 親知らずが横向きに生えており、隣の歯に影響する場合
【抜かなくてもよい場合】
- 親知らずがアゴの骨に埋まっており、痛みや腫れがない場合
- 親知らずがアゴの骨に埋まっており、痛みや腫れがない場合
- 親知らずの位置を矯正できる場合
歯以外の原因(非歯原性歯痛)
よくある痛みの症状
歯や歯ぐきには問題がないのに痛みを感じるケースです。 筋肉の問題や精神的なトラブルによって引き起こされるなど、さまざまな要因があります。 歯に原因があるわけではないので、安易に抜歯しないよう注意してください。
対策法
まずはかかりつけの医院を受診し、原因を特定する必要があります。 耳鼻科や心療内科での治療が必要なケースもあるため、歯の痛み以外に気になる点がないかを確認するとよいでしょう。 いずれの場合も、安易な抜歯は避けてください。